モンテクリスト リネア 1935 レイェンダ の到着

前回の記事ではモンテクリストから発表されていたリネア1935を入手しそびれたことをお伝えしましたが、3ヴィトラのうちの1つ “レイェンダ” が無事に手元へ届きました。今の所、今年一番のハイライトかもしれません。長く待った甲斐があり、嬉しさがひとしおです。

このモンテクリスト”リネア1935″のそれぞれのマーケット名は「デュマス」「マルテス」「レイェンダ」。

2017年のハバノス・フェスティバルで披露されてから、その後に姿を見せたのはスペインで開催された11月のパーティー時のみ。以来、世界中で待ち焦がれていたのですが2018年の4月半ばぐらいから市場に出るようになっていたようです。

一旦は入手の機会を逃したものの、心当たりのあるショップを巡っているとモンテクリスト”リネア1935”のストックがあるショップに行き着くことが出来ました。

コイーバのベイケの現状を鑑みると、このリネア1935もレギュラーであるとはいえ常に在庫がある状態になれるのか？という一抹の不安があったので何としても手に入れておきたいシガーだったのです。それはさておき、リリース年のボックスは記念にもなります。

リネア1935の3ヴィトラに付けられたそれぞれの名前の由来は「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」からインスピレーションを受けており、「デュマス」は著者のアレクサンドル・デュマ・ペールに由来し、「マルテス」とはエドモン・ダンテスが船乗りだったことから「船乗り」を表すスラングに由来。そして「レイェンダ」はスペイン語で伝説ということです。

ヴィトラに付けられた名前は、由来を知ると「より親しみ」を持つことができますね。

ヴィトラとしてはデュマスが”コロナ・エクストラ“、マルテスは”ロブスト・エクストラ“そしてレイェンダが”ダブル・ロブスト“。

ダブル・リングにはそれぞれの銘が刻まれていてオープン・シリーズのよう。しかしその色使いは80アニベルサリオのようで高級感が醸し出されています。そして目を引くのはフット・リングではないでしょうか。

ラッパーの色合いも相まって、仕立ての良いスーツに品の良い革靴で纏めたというような雰囲気です。

コイーバ50thアニバーサリーで用意されたマデューロ5の限定ボックスでもフットリングが付いていました。

50thアニバーサリーの”マヒコス”フットリングが華やかさを醸し出しています

キューバ国外のブランドではフットリングが巻かれているものも多いですが、ハバノスでフットリングを巻いているシガーが発表されるのは比較的最近ですね。

今回、手にした”レイェンダ”はリンゲージ55でロメオのワイドチャーチルと同径です。長さでは165mmで、コイーバのベイケ56が166mmです。おおよそのサイズ感はなんとなく見当がつくかと思います。ちなみに “レイェンダ” は “モンテクリスト80アニヴェルサリオ” と同じサイズです。

どのようなシガーなのか？プレスリリースからの引用です。

リネア・1935はモンテクリスト・ブランドにおいては初となる、フル・ストレングスのブレンドとなります。ミディアムからフルストレングスのリネア1935、そしてリネア・エドゥムンド、次いでミディアムのリネア・オープンです。

モンテクリストで最もストロングでフルフレーバーなブレンドという面に興味をひかれます。

刺激を求めたいのであれば “デュマス” も候補かなと考えていたのですが、リングゲージが大きく長いほうがゆったりと柔らかな煙に感じられそうだったので “レイェンダ” を選びました。

パッケージは通常のカードボード製ではなく、厚みのあるリネア1935に特別に用意されたものです。ハバノスのワランティはカットされていますが、ドイツのディストリビューター、5thアヴェニダの封印は切られていません。ディストリビューターで検品して再封印しているようです。

5thアヴェニダの封印を切ってボックスを開けると、ベイケのような起毛タイプの布地(ビニール製？)に包まれています。

ちなみに、カードボードのパッケージにはボックス・コードがステッカーで貼られていました。17年の12月ですね。リリース年です。

パッケージから包まれたボックスを取り出して布地を開くとボックスの1面が目に入ります。

丁寧に取り出してゆっくりと眺めました。たばこ税の封印がしっかりと貼られており、これも封印は切られていません。表面がとても滑らかで綺麗なボックスですので、この封印を切るか剥がすか悩んだ結果、丁寧に剥がす事にしました。少し失敗した気がしたのですが、無事に剥がせて一安心。コーナーのハバノスは付けたままにしています。

ボックスの裏面は薄革が貼られており、ステッカータイプのボックスコードが貼られています。

このボックスの特徴は面取りがなされて多面体となっているところ。ハバノス以外のボックスにありそうですが、それなりに高級感があります。一手間を掛けた賜物ですね。

こちらは反対側のコーナー部分です。

スナップのボタンは通常の月桂樹ではなく、モンテクリストの百合になっています。ここにも高級感、プレミアム感が感じられました。

欲を言えば、ここまで仕上げたのだからプッシュボタンタイプにして欲しかった気もします。

ボックスを開けると堂々とした佇まいのシーダー・シートが目に飛び込みます。ゴールドとダークブランという色使いがお気に入り。

肝心のシガー、リネア1935: レイェンダは迫力がありました。もっと滑らかなラッパーを想像していましたが、少し葉脈が目立つ部分もあります。全体として綺麗なラッパーで香り、しなやかさは申し分ありません。

お気づきかと思いますが、このボックスはコイーバのマデューロ5シリーズのボックスと同じタイプでボックスの内側にシーダーのライナーが上蓋の高さまで取り付けられています。マデューロのボックスは底面剥き出しなので簡易ヒュミ程度にはなりそうでしたが、リネア1935は薄革が貼られているのでデスクトップ・ヒュミドールとして十分に使えそうです。

やはりトリプル・リングは存在感を感じますね。ゴールド色が光を受けて輝いています。

モンテクリストがフラットな印刷のリングからエンボスのゴールド色を使ったリングへ変更した際にも高級感を感じましたが、リネア1935はさらにグレードアップしたという感じです。

レギュラー・リングとセカンド・リング。しっかりとLEYENDAの銘が入れられています。

フットリングはモンテクリストの百合。主張しすぎないシンプルさが良い感じ。

ボックスがヒュミドール・タイプのおかげなのか、香りを十分に楽しめました。

しばらく落ち着かせて頃合いを見計らってからテイスティングする事が今から楽しみでなりません。

カードボードのパッケージごとヒュミに入れましたが、数本減らしてボックス内にBovedaを入れておきたい気がしないでもありません。

まずはシガーを整え、次に気分、体調、時間などを整えることも楽しみの1つです。