オススメの湿度計

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湿度計はヒュミドール内の状態を視認するためにも必要不可欠なものですが、どの湿度計が確実であるかというのはハッキリと言えない難しさがあります。

ヒュミドール内での設置場所が上の方であったり、下の方であったりすると違ったパーセンテージを示してしまいます。

また、アナログタイプとデジタルタイプの2種類がありますが、それぞれの特性を知り、その上で好みの湿度計を選べば良いと思います。

アナログタイプ

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アナログタイプは本体内に人毛を仕掛けており、人毛が湿度に反応して伸び縮みする仕組みを利用して作動しています。この人毛が経年変化を伴うので、定期的なキャリブレーションと買い替えが必要になります。また湿度計によっては裏面の調整ネジがなくキャリブレーション出来ないものや調整ネジが脆いものもあるので注意が必要です。

 

デジタルタイプ

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キャリブレーション中のデジタル湿度計

デジタルタイプはボタン電池で作動し、温度と湿度を正確に示してくれて、その場の湿度の変化についても即座に反応します。電池がなくなると交換しなければなりませんが、アナログタイプの人毛とは異なり極端な消耗はなく、比較的長期にわたって利用できます。

またアナログタイプと同様、必要に応じてキャリブレーションしなければならないのですが、一般的なデジタル湿度計にはキャリブレーション機能がついていることは稀です。

私がオススメしている “Caliber IVデジタルHygromter by Western Humidor” という湿度計は精度が高く、キャリブレーション機能も備えているので安心して使用できます。

個人的にアナログとデジタルならどちらが良いか尋ねられると、キャリブレーション機能が付いていることを条件としてデジタルと答えると思います。デジタルでキャリブレーションできない場合は塩と水を使う方法やBovedaのキャリブレーションキットを使って正確な状態にした上で湿度計との誤差を付箋などに書いて貼っておくと良いと思います。

 

塩と水でキャリブレーション

例えば密封容器に小さな皿を用意して、皿に塩と水を1:1で入れておくと、密封容器内は約75%の環境が実現できるので、その中に湿度計を24時間おいて何%を示しているか確認をしてから、密封容器内で75%を示すように湿度計を調整します。

 

Bovedaのキットでキャリブレーション

キットにキャリブレーションしたい湿度計を入れて24時間待った後、キットの表示湿度と湿度計を合わせます。デジタル湿度計でキャリブレーション機能ボタンが付いていればキットの中に湿度計を入れた状態で操作できるので、取り出さずにキャリブレーションします。

 

アナログ湿度計の調整ネジがない場合やデジタル湿度計でキャリブレーション機能がない場合

表示で78%となっていれば75%より3%高く表示されているということなので、-3%と書いて付箋を貼っておきます(付箋に限らず、どのような方法でも誤差の数値がわかれば問題ありません)。それ以降、その湿度計では73%と表示されている場合、70%を示しているという読み方をしてゆきます。

キャリブレーションについてはこちらにも記載していますので、ご参考になれば幸いです。

 

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オススメのデジタル湿度計

ヒュミドールの蓋を開けると湿度表示が室内に合わせて即座に反応するほど高精度でキャリブレーション付きの “Caliber IVデジタルHygromter by Western Humidor”

Xikar発売のデジタル湿度計。本体センサーとディスプレイがリモートタイプでヒュミドールに本体センサーを入れておけば、ヒュミドールを開けることなく、好きな場所でディスプレイを確認できるという優れもの

手軽にキャリブレーションできるBovedaのキット
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大きな信頼を寄せることができる調湿剤

Bovedaの調湿剤は放湿と吸湿が可能でパッケージに示されたパーセンテージを常にキープしてくれます。また誤差はプラスマイナス2%と精度が高いことも実感済みですので、手軽に、そして確実にヒュミドールを管理したい場合には頼りになります。乾燥させず過加湿からも守ってくれます。

シガーに直接触れても悪影響はないので少し多めかなと感じる個数を入れておけば長期間の使用も可能です。注意しなければならないのは同じパーセンテージのパッケージを入れて置くことです。異なるパーセンテージが入っていると放湿と吸湿のバランスが取れず、安定しない原因になります。

経験上、ヒュミドールにBovedaが置かれている個数が多ければ多いほど長持ちすることが実感できています。ヒュミドールに空きスペースがあればBovedaを入れておくと安心感に繋がることかと思われます。

参考までに、ダブルコロナ25本入りのボックスが18箱入るキャビネット・ヒュミドールにLサイズを20パック入れて運用したのち、3年間で交換時期を迎えたBovedaは3パックでした。

使用前の新鮮な状態は内部に水分がたっぷりと入っている感じで揺らすと水の流れを感じることができます。機能して放湿してゆくとBovedaはだんだん板のように固まってくるので、この状態に近づくと交換の時期です。

目安は50本につきLサイズ1パックですが、多く入れておくデメリットはありません(スペースの都合によりますが)

また、余っているBovedaはまとめてジップロックなど密封性の高い袋や容器に入れておくと使用する時まで保存できます。

 

大容量タイプ

中容量タイプ

小容量タイプ