スパニッシュシーダーとワシントン条約

このブログを開始した発端は、キャビネットタイプのヒュミドールを製作するところから始まったことはご周知のことと思います。また、ご興味をお持ちになっていただけたりお声かけくださった方々にはとても感謝しておりますし、今後も葉巻やヒュミドールで繋がりを持つ事が出来ることを楽しみにしています。今後もどうぞよろしくお願いいたします♬

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今回は、タイトルで書かれているように「スパニッシュ・シーダー」について、木材を取り巻く環境が変わってきているので記事にしました。

スパニッシュ・シーダーは南米が原産でセンダン科の植物です。独特の香りのある木材であり、その香りによる防虫効果と木材本来の保湿性からヒュミドールに最適とされています。セドロとも呼ばれる場合もあります。

事の発端は、久しぶりにヒュミドールを製作したいと思い立って木材の入手経路を探していた事に始まりました。

これまでもスパニッシュ・シーダー (セドロ)は日本国内で目にする事がなかったので難航することは火を見るよりも明らかです。3年前は仕事のツテを頼りようやく見つける事が出来たので、日本国内では希少性のある木材の1つだなと実感していました。海外では容易に手に入れる事が出来るようですが、これだけは仕方ありません。

ヒュミドールを製作するという目的では薄い板や幅の細い板だと活用する事が出来ないので、自分なりの条件を固めてから探して頂くこととなりました。

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この時に知った事が昨年(平成29年)、センダン科のスパニッシュ・シーダー (セドロ) がワシントン条約に加わったという事です。

ワシントン条約

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結果的には制定以前に輸入されたスパニッシュ・シーダーの板材は国内で数える程度しかない事と、そのうちの大半は首都圏でオープン予定のシガー・バーが確保しているという事がわかりました。

残るは僅か数枚です。。大きな板材なので、切り出し方とヒュミドールの大きさによっては複数のヒュミを作れそうなサイズでした。利用価値はとても高い板材ですが1枚の価格も高価で、ヨーロッパ価格 (LCDH) のフンダドレス1箱とほぼ等価です。。。

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シガーに費やしたい気持ちと、もう手に入れられなくなる木材に費やすのか。苦悶の日々です。

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こういった私情は別としても、スパニッシュ・シーダーが規制の対象となった事から「将来はスパニッシュ・シーダーの無垢材で造られたヒュミドールは入手しづらくなるのでは?」と感じました。

日本ではいつの日かスパニッシュ・シーダー無垢材ヒュミドールも古き良き時代のものとなるのでしょうか !?。

経済産業省による規制対象リスト(植物)のPDFは下のリンクからダウンロード出来ます。スパニッシュ・シーダーについては11ページと12ページに記載されています。

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