湿度計のキャリブレーション

こんにちは。今日は湿度計のキャリブレーションについてです。

キャビネット型ヒュミドールの維持と管理のために、湿度計のチェックをしました。

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雰囲気と見栄えの面ではアナログ湿度計(ゴールド色とか特にいいですよね)が好きですが、実用面では、短期間で誤差が発生するので、その都度キャリブレーション(修正)が必要だと聞いているので、私は最初からデジタル湿度計だけを使用しています。

キャビネットに飾りとして本体にアナログ湿度計を埋め込むことも考えましたが、自身の使用法とは異なるのでやめましたが。雰囲気は良いので1つくらいはトレイに置いておきたいとは考えています。

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ただ、デジタル湿度計でも信頼しきることはできないということです。電池の寿命でも左右されるようですし、工場での環境と実際に使用する環境が同じではないことからのようです。

これまでWestern Caliber Ⅳという音湿度計1つで運用していたのですが、近所のホームセンターでEMPEXのデジタルを購入してから2つを使うようになりました。

そのWestern Caliber Ⅳは69%のボヴェダが入っているジップロックに入れていたのですが、表示は常に71%でした。

ボヴェダの誤差だと思っていたことと、湿度の変動も全くないことからそのままにしていました(最近知りましたが、ボヴェダだけで運用している場合は機能する湿度以上にはならないようです)。

EMPEXを使い始めてジップロックに入れてみると、これは69%を示すわけです。念のために湿度計を入れ替えてみたのですが、表示は同じです。Western Caliber Ⅳは71%、EMPEXは69%。

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結構以前からWestern Caliber Ⅳの誤差を疑っていたものの、キャリブレーション・キット(手軽に湿度計を調整するためのもの)を買うほどではないと思っていたので放ったらかしでいました。電池交換したり、電池の抜き差しで工場出荷時に戻してみたりはしていたのですが、、。

せっかくなので正確にしておきたい気持ちは募ります。。

そこで簡易的にキャリブレーションしてみることに。

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ボヴェダのワンステップ・湿度計キャリブレーションキットはしっかりしていそうなジップロック内で同梱されている75%のパックを基準にキャリブレーションするわけですけど、とりあえずジップロック3重くらいにして69%のパックを使うことにしました。うまくいかなければそのキットを使えばいいので。

今は届いたばかりの新鮮なボヴェダもあるし、信頼できそうなEMPEXもあるので、何とかなるでしょう。

(ここで注意が。。塩と水でキャリブレーションする方法もありますが、デジタル湿度計の場合は避けたほうが良いそうです。塩分がセンサーに悪影響を与える原因になるそうです。Western Caliber Ⅳの説明書より。。)海の潮風で自動車の傷みが早いのと同じような理由でしょうか。些細なことですが、あえて悪影響を与える必要はありませんけど、個人的には多少の事くらいは大丈夫かなと思います。

全部を入れたジップロックの空気を抜いて、重ねること3重。そして翌日を迎えました。

結果は69%のボヴェダに対してEMPEXは68%、Western Caliber Ⅳは71%。今信頼しているEMPEXに比べると3%の誤差がありました。

ボヴェダを信頼すべきか、EMPEXを信頼すべきか。。。

EMPEXはキャリブレーション出来ないので、信頼してというより数値を同じにするためにWestern Caliber ⅣをEMPEXに合わせてキャリブレーション。表示している数値から-3%を表示させるようにセットして出来上がり。これで2つがほぼ同じとなりました。それでも誤差はあるはずですが、2つの数値の開きなどがわかれば十分です。

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Western Caliber Ⅳ / ウエスタン・カリバーⅣの湿度調整、キャリブレーション設定方法:

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2のSETというボタンを長押しすると0が表示されます。この状態で3のMAX/MINボタンを押すと+6から-6まで順番に数字が変わるのでキャリブレーション前の数値から基準とした数値になるように足し引きを計算して合わせます。例えば75%になっているべきの状態で74%を表示していれば+1を選んでセットするということです。数値を合わせてから再び2のSETボタンを押すとキャリブレーション終了です。

上で書いたようにEMPEXはキャリブレーション機能がありません。この点は失敗したかなと感じています。デジタル湿度計はアナログより安定しているとはいうものの、このようにメーカー、製品ごとの誤差はあります。なので、キャリブレーション機能が付いていると安心できそうです(費用はかかりますが、長く使えそうです)。

工場の環境と使用している環境は異なるので仕方のないことですね。だからこそキャリブレーション機能は役に立つことを今回は実感しました!

結局はアナログ計でも手間は同じではありませんか。。(笑)。

過去20年間で何度か葉巻を管理して楽しもうと考えていたのですが、当時はデジタル湿度計やボヴェダといった便利グッズを知りませんでした。葉巻を手元に置いておきたいと思うようになって最初のハードルはヒュミドールかそれに代わるものだと思います。当時、ジップロックの活用法やイグルードールの存在を知っていれば、とは時々思います。

そう思うと、時代ごとに試行錯誤が繰り返されてきたのかと感じ、先人に感服してしまいます。

今回のキャリブレーションは思いつきでやったことなので写真を撮ることを忘れていました。まだ写真を撮る癖がついていません。記録として写真を残すようにしてゆきたいものです(笑)

次に、ボヴェダのキットでキャリブレーションしてみようと思いますので、その時は写真を忘れずに!します。

<追記> キャリブレーションしました。記事はこちらから。

 

 

 

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